ドラゴンクエストウォークがGoogle Maps Platform Gaming Servicesの利用を終了
スクウェア・エニックスが運営する人気の位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」が、10月19日に「重要なお知らせ」として、Googleの地図サービスの利用を終了すると発表しました。
ドラゴンクエストウォークは、国民的人気ゲーム「ドラゴンクエスト」とスマートフォンの位置情報機能を組み合わせた位置情報ゲーム。現実の世界を実際に歩き回ることでアイテムを手に入れたり、敵を倒してレベルを上げたりと、ドラゴンクエストの世界観を現実で追体験して楽しむことができます。現在は2周年を迎え、ドラゴンクエストシリーズでも人気の高い「ドラゴンクエストV」のストーリーを追体験できるクエストが配信中です。
ドラゴンクエストウォーク 公式プロモーションサイト | SQUARE ENIX
https://www.dragonquest.jp/walk/
ドラゴンクエストウォークの根幹を為すとも言える地図機能は、Googleの提供する「Google Maps Platform Gaming Services」が利用されていますが、同機能の提供を2022年12月末に終了する旨がGoogleから告知されたことを受けて、ドラゴンクエストウォークでも同機能の切り替えを発表しました。
なお、このアナウンスはあくまでGoogle Maps Platform Gaming Servicesの利用を終了する旨を示したものであり、ドラゴンクエストウォークというゲームが終了するわけではありません。アナウンスによれば、終了の影響を受ける該当機能を順次実施していくとのことです。
ドラゴンクエストウォークよりも先行してリリースされ、位置情報ゲームの人気を高めた存在でもあるナイアンティックの「Ingress」と「Pokémon GO」は、サービス開始当初Google Mapsを利用していましたが、2017年にはOpenStreetMapへの切り替えを実施しています。
2017年、Pokémon GOとIngressは背景地図をOpenStreetMapに切り替えました。
(Pokémon GOから始めた)新規マッパーに、コミュニティメンバーからお願いしたいこと | OpenStreetMap Blog
https://blog.openstreetmap.org/2018/06/12/tips-pokemon-go-2/?lang=ja
ドラゴンクエストウォークがIngressやPokémon GOと同様にOpenStreetMapへ移行するのかはわかりませんが、国内有数の人気タイトルが、1企業のサービス終了で大きな方針変換を迫られるというニュースは、社会インフラとも言うべき重要な存在となりつつある地図サービスの独自性やオープン性について議論を呼ぶ話題と言えるでしょう。