月刊グラフィア 2023年3月号

2023年2月の位置情報ニュースまとめ

地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2023年2月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。

Geolonia、登記所備付地図データを可視化する「地図XMLビューワー」を公開

Geolonia、登記所備付地図データを可視化する「地図XMLビューワー」を公開
Geolonia、登記所備付地図データを可視化する「地図XMLビューワー」を公開

株式会社Geoloniaは、1月23日に法務省が無償で公開した登記所備付地図データを可視化する「地図XMLビューワー」を公開しました。

同ツールは、法務省が公開した地図XMLデータを可視化できるビューワーで、ウェブブラウザ上に公共座標系の地図XMLのファイルをドラッグ・アンド・ドロップするだけで、Geolonia Mapsの地図上に表示させることができます。

デジタル庁が登記所備付地図データをGISで可視化するための変換ツールはPythonの実行環境が必要なのに対して、地図XMLビューワーを使うことにより、ウェブブラウザ上で手軽に地図XMLデータを地図上で確認することが可能となります。また、表示させた地図はGeoJSON形式でダウンロードすることも可能で、コンバーターとしても使用できます。

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マップル、登記所備付地図データを地図上で見られる「MAPPLE法務局地図ビューア」を公開

マップル、登記所備付地図データを地図上で見られる「MAPPLE法務局地図ビューア」を公開
マップル、登記所備付地図データを地図上で見られる「MAPPLE法務局地図ビューア」を公開

株式会社マップルは2月14日、登記所備付地図データを地図上で見られる「MAPPLE法務局地図ビューア」をマップルラボにて公開しました。

MAPPLE法務局地図ビューアは、法務省がG空間情報センターにて公開した登記所備付地図データを地図上で可視化したウェブサイトです。登記所備付地図データは、法務局の登記所で使われている地図を無償で公開したもので、地籍調査などに基づく公共座標系の地図と、公図に基づく任意座標系の地図があります。

公共座標系の地図は地図上の赤いエリアを拡大すると地番が表示されます。また、任意座標系の地図は、地図上の指さしアイコンをクリックすることで別ウインドウで見られます。公共座標系と任意座標系のいずれの地図でも属性を確認することが可能で、G空間情報センターでダウンロードできる該当の地図データのファイル名を表示しており、地図データを探すためのインデックス地図としても使えます。

同社は今後、地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」をはじめ各種製品・サービスとの連携機能なども検討しています。

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地理空間情報のデータ流通支援プラットフォーム「G空間情報センター」と衛星データプラットフォーム「Tellus」が連携開始

地理空間情報のデータ流通支援プラットフォーム「G空間情報センター」と衛星データプラットフォーム「Tellus」が連携開始
地理空間情報のデータ流通支援プラットフォーム「G空間情報センター」と衛星データプラットフォーム「Tellus」が連携開始

一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会(AIGID)が運営する、地理空間情報のデータ流通支援プラットフォーム「G空間情報センター」と、さくらインターネット株式会社が経済産業省事業として開発・運用する衛星データプラットフォーム「Tellus」は2月16日に連携を開始しました。

両プラットフォームはこれまで、それぞれが独自にデータを搭載していたため、双方のプラットフォームに搭載しているデータを活用する場合は、必要なデータが搭載されているプラットフォームから別々にデータを検索する必要がありました。今回の連携により、双方のプラットフォームにあるデータがそれぞれのプラットフォームから検索することが可能になります。

2月16日時点では、G空間情報センターのデータセット一覧にて、Tellus公式衛星データのALOS-2/PALSAR-2やASNARO-2、ASNARO-1、ASTER GDEM、GCOM-C準リアルタイム(高次プロダクト)などのデータを検索できます。また、Tellusマーケットでは道路中心線サンプルデータ提供API、断面交通量データ(位置情報付)提供APIなどのデータを無料で利用、または購入できます。両プラットフォームは、今後も検索できるデータを増やしていく予定です。

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ジオテクノロジーズ、地図サイト「MapFan」に未来の情報を投稿できる機能を追加

ジオテクノロジーズ、地図サイト「MapFan」に未来の情報を投稿できる機能を追加
ジオテクノロジーズ、地図サイト「MapFan」に未来の情報を投稿できる機能を追加

ジオテクノロジーズ株式会社は2月16日、地図サイト「MapFan」において、新店舗やイベントの情報を地図上に表示する「MapFan未来情報」の機能を強化し、誰でも未来の情報を投稿してシェアできる機能を追加しました。

MapFan未来情報は、地図整備の過程で収集した未来の変化点情報を表示する機能で、2022年4月に提供開始されました。今回の新機能は店舗の開店・閉店や開催予定のイベント情報などの未来情報を投稿できる機能で、投稿された情報は「クチコミアイコン」として地図上に表示されます。

役に立った情報には「いいね!」を押して、投稿者へ感謝の気持ちを伝えられます。「いいね!」が多く集まった投稿はランキングで公開されるため、注目されている情報がひと目でわかります。また、投稿された情報はTwitter、LINE、Facebook、メールで共有することもできます。さらに、開催時期や場所が違っているなど、自分が知っている新しい情報がある場合はコメントを投稿して情報を修正することもできます。

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ヤフー、検索したルートのCO2排出量を確認できる機能を提供開始

ヤフー、検索したルートのCO2排出量を確認できる機能を提供開始
ヤフー、検索したルートのCO2排出量を確認できる機能を提供開始

ヤフー株式会社は2月15日、地図アプリ「Yahoo! MAP」およびカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」、乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」において、検索したルートのCO2排出量を確認できる機能を提供開始しました

「Yahoo! MAP」と「Yahoo!カーナビ」では、自動車での移動ルートを検索すると表示される「おすすめ」「高速優先」「一般優先」などのタブで、ルートの距離や勾配などの情報をもとに計算されたCO2排出量を確認し、CO2排出量が少ないルートを選択できるます。

「Yahoo!カーナビ」では、自動車の重量や、ガソリン車・ハイブリッド車などの車種(エンジン区分)を設定することで、より実態に近いCO2排出量を確認できます。また、ユーザーの車種を「マイカー登録」することで、自動的に実態に近いCO2排出量を計算して表示するほか、車種に応じた燃費や移動距離、ガソリン価格の情報をもとに、そのルートを移動した際のガソリン代も確認できます。

「Yahoo!乗換案内」では、表示される各経路のCO2排出量に加えて、その経路を自動車で移動した場合の排出量との差分もあわせて表示することが可能で、「電車で移動したことでどれくらいCO2排出の削減に貢献できたか」を確認できます。さらに、最もCO2の排出量が少ないルートには「ECOマーク」が掲出されます。なお、同機能は「Yahoo! MAP」で移動手段を電車に設定した際にも利用可能で、「フライトタブ」を選択することで飛行機で移動した際のCO2排出量も確認できます。

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記事協力:GeoNews

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